2. 石原宏高氏が掲げる「106万円・130万円の壁の撤廃」について

「106万円・130万円の壁」とは、パートやアルバイトなどで働く被扶養者が意識する年収のボーダーラインのことです。それを超えると扶養から外れ、社会保険料の負担が発生してしまいます。

2.1 106万円の壁:厚生年金保険・健康保険の加入義務

  • 賃金が月額8.8万円以上(年収換算106万円以上)
  • 従業員51人以上の企業などに週20時間以上勤務している場合
  • 学生は含まない

2.2 130万円の壁:国民年金・国民健康保険の加入義務

  • 年間収入が130万円以上
  • 事業所の従業員数が50人以下

政府は「106万円の壁」対策に、事業主向けのキャリアアップ助成金に「社会保険適用時処遇改善コース」を新設。「130万円の壁」対策として、収入増加が一時的なものだと証明できれば、引き続き扶養に入ることが可能となっています。

他にも、所得税が課税されるようになる「103万円の壁」もあり、国民民主党はこの拡大を掲げて選挙戦を展開し、大きく議席を伸ばしました。

3. 東京都第3区候補者・阿部祐美子氏の基礎情報

阿部氏は岡山大学法学部卒業。山陽新聞記者、在ポーランド日本大使館専門調査員、日本教育新聞社記者を務めました。

2006年から品川区議会議員5期、都議会議員1期を務めました。1児の母でもあります。

「ママの心と、記者の目で。」のキャッチコピーのもと、今回の政策には妊娠・出産・子育てに関わる負担の軽減、学校の教員不足解消と待遇改善などが最初に掲げられました。

経済政策には、食料品ゼロ税率など家計支援、非正規から正規への転換を促進を提案。

また離島部のインフラ整備や医療アクセスの改善なども盛り込まれました。

今回が国政初挑戦。5万4178票を集めましたが石原氏に惜敗し、比例代表で復活当選を果たしました。