年金を含む収入が一定基準を下回るなどの条件を満たす場合「年金生活者支援給付金」が支給されます。

2024年9月1日から新たに受給対象となる方へ「年金生活者支援給付金請求書(はがき)」が順次送付されており、対象の方はこの給付を受け取るために請求手続きが必要となります。

この記事では、「年金生活者支援給付金」について詳しく解説します。ご自身が対象となるかどうか、また申請の方法について理解を深めるお手伝いができれば幸いです。あわせて、現役シニア世代の年金受給額についても確認し、老後の生活をイメージする一助としてください。

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

1. 「年金生活者支援給付金」請求書が順次送付。対象や申請方法とは?

「年金生活者支援給付金」の対象者を確認していきましょう。

これは、老齢基礎年金を受給している方で、所得が一定基準以下の方が対象です。また、障害基礎年金や遺族基礎年金を受給している方も含まれます。さらに、生活保護を受けていないことが条件です。これらの条件を満たす方々が、年金生活者支援給付金を受け取ることができます。

この記事では、具体的な対象者について詳しく説明します。

【写真全4枚】1枚目/年金生活者支援給付金制度について、2枚目/年金生活者支援給付金の給付基準額一覧表

年金生活者支援給付金制度について

出所:厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」

1.1 老齢年金生活者支援給付金の対象者

  • 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
  • 同一世帯の全員が市町村民税非課税
  • 前年の公的年金等の収入金額※1とその他の所得とその他の所得との合計額が以下の要件に該当する方

なお、生年月日によって支給要件が異なります。

1956年4月2日以後生まれの方

  • 老齢年金生活者支援給付金…78万9300円以下
  • 補足的老齢年金生活者支援給付金…78万9300円を超え88万9300円以下

1956年4月1日以前生まれの方

  • 老齢年金生活者支援給付金…78万7700円以下
  • 補足的老齢年金生活者支援給付金…78万7700円を超え88万7700円以下

※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く

このすべての条件に該当する人が給付金の対象になります。

では次に、具体的な支給額の早見表をチェックしましょう。