5. 2024年度の標準夫婦世帯の「モデル年金」は月額約23万円に
厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」を参考に、2024年度の年金額例を確認していきましょう。
5.1 2024年度の「国民年金・厚生年金」の年金額例
- 国民年金（老齢基礎年金）：満額で月額6万8000円
- 厚生年金：標準的な夫婦世帯の二人分で月額23万483円
標準的な夫婦世帯が受け取る年金額の例は「月約23万円」です。
この金額は、平均的な収入（平均標準報酬月額43万9000円）で40年間働いた場合に受け取る「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金（満額）」の合計額を示しています。
つまり、「標準的な収入を得た夫」と「専業主婦の妻」という組み合わせが40年間続いたケースが基準となっています。
しかし現代では、共働き世帯の増加や働き方の多様化が進んでいることから、あまり参考にならないと感じた方もいるかもしれません。
そこで次章では、夫婦世帯の「現役時代の収入ごとのモデル年金額」を紹介していきます。
