ここ最近、物価の上昇を肌で感じる方も一段と多くなってきたのではないでしょうか。

朝のニュース番組でも、「野菜やお米の値段が例年の〇倍です」などと頻繁に報道されていますね。

2024年10月10日に日本銀行が公表した「生活意識に関するアンケート調査」によると、「1年前と比べて支出が増えた」と回答した方は全体の56.4%を占め、「1年前と比べて支出(金額)を増やしたもの」の中では「食料品」が最も多くなっています。

それに加えて「今後も物価が上がり、支出が増えると思う」と答えた方も非常に多く、将来や老後に対する不安が見て取れる結果となりました。

さて、老後生活における収入の柱となる年金ですが、「年金生活者支援給付金」という制度をご存知でしょうか。

一定の条件を満たすことで、本来受け取れる年金額にプラスして給付金を受け取れる制度のことを指します。

今回は、この「年金生活者支援給付金」について対象者や給付金額を詳しく確認していきたいと思います。

1. 【年金生活者支援給付金】の対象者はどんな人?

「年金生活者支援給付金」は、以下の3種類に分類され、それぞれ対象者や要件が異なります。

  • 老齢年金生活者支援給付金
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

1.1 「老齢年金生活者支援給付金」はどんな人が支給の対象?

  • 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
  • 同一世帯の全員が市町村民税非課税
  • 前年の公的年金等の収入金額※1とその他の所得との合計額が87万8900円以下

※ 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く
※ 77万8900円超87万8900円以下は「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給