3. 【一覧】「老齢年金生活者支援給付金」の平均給付月額
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、実際に支給された「老齢年金生活者支援給付金」の平均給付月額は以下のとおりです。
- 全体:3930円
- 70歳未満:4528円
- 70~74歳:4057円
- 75~79歳:3815円
- 80~84歳:3778円
- 85~89歳:3816円
- 90歳以上:3902円
上記の結果から、基準額に満たないケースが多いことも推測されます。
なお、10月から新たに対象となる方には、9月より順次「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が発送されています。
まだ申請を済ませていない場合は、忘れずに手続きを行いましょう。
4. 老後に向けて何が必要なのか
ここまで、年金受給額の実態や年金生活者支援給付金制度について確認していきました。
現時点での年金制度では、厚生年金の平均月額は「14万3973円」で、半数以上は15万円以下であることも確認できましたね。
年金額が少ない世帯については、国からの助成として年金生活者支援給付金支援金も上乗せされますが、これで安心できるとは言えないでしょう。
さらに、ここまでみてきた数字はあくまでも現状の水準。加速し続ける少子高齢化や物価の上昇等により、私たちの将来の年金受給額はもしかしたら減ってしまう可能性もありますね。
そのため、年金だけをあてにしてはいけないということです。
なによりも重要なことは、ご自身に一体いくら必要になるのかを知ること。
将来いくらの資金があれば安心できるのか、この目標額が決まっていれば逆算して今からいくら積み立てればよいのかがわかります。
現在では、そのような目標額を計算するツールなどがさまざまありますので、ぜひ一度この機会に確認してみてはいかがでしょうか。