偶数月の15日(土日祝日の場合は直前の平日)は公的年金の支給日です。次回の年金支給は12月13日(金)となります。

年金は2カ月に1回の支給となるため、現役時代と比べて収支の管理がより大切になるでしょう。しかし、年金収入のみでは赤字となる世帯は少なくないようです。

こうしたシニアの暮らしぶりを知り、最近では年金の代わりに老後資金を自分で準備する人が増えています。

今回は、シニア世代の年金の実態について解説していきます。今後の老後資金の準備についてイメージしながら確認していきましょう。

1. 老後、年金収入だけで生活できる高齢者世帯は何パーセント?

先述のとおり、老後、年金収入だけでは赤字となる高齢者世帯は少なくありません。

厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合は下図のとおり。

【写真全4枚中1枚目】公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合、2枚目では厚生年金の年金月額一覧表をチェックする

公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合

出所:厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」

公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯は41.7%。半数以上の高齢者世帯が、年金収入だけで生活できていないことが分かります。

支出が年金収入を上回っている世帯もあると考えられるため、一概に年金が少ないとは言いきれません。では、公的年金《厚生年金・国民年金》の受給額は月どのくらいなのでしょう。次章で確認していきます。