3. 羽生善治、谷川浩司、丸山忠久、佐藤康光…豪華すぎる本戦シード4棋士を紹介
今年の本戦シード4人の顔ぶれを紹介します。
3.1 前回優勝者 羽生善治九段
- いわずと知れた超レジェンド。永世七冠保持者でタイトルは通算99期(歴代1位)。
- 2023年から日本将棋連盟会長に就任。2024年に設立100年イヤーを迎えた連盟をけん引しました。
- 2023年に達人戦優勝。2024年は王座戦の挑戦者決定戦に進出するなど、会長職との二足のわらじで成績を残しています。
- 羽生九段の妙手は「羽生マジック」と称されます。まるでマジックのような逆転の一手を放つことから。
3.2 前回準優勝 丸山忠久九段
- 羽生世代の1人。名人含むタイトル通算3期。
- 2023年の銀河戦では藤井聡太銀河を破り、53歳1か月で最年長優勝。当時、タイトル戦8冠と一般棋戦全4冠を保持していた藤井から奪取し、その牙城を崩しました。
- 2023年度の将棋大賞で初の敢闘賞を受賞。
- 筋トレが趣味。対局中のワイシャツ姿からでもパンプアップされた筋肉がわかります。
3.3 永世称号襲位者 谷川浩司十七世名人
- タイトル通算27期で歴代5位(現在藤井七冠は25期で6位)。
- 1983年に21歳2か月で名人を獲得。2023年に藤井に更新されるまで史上最年少名人。
- 1992年に29歳で四冠を達成しました。
- 最終盤の寄せの速さに定評があり「光速の寄せ」と呼ばれています。
3.4 永世称号資格保持者のうち席次1位 佐藤康光九段
- 羽生世代の1人。タイトル通算13期で永世棋聖の資格保持者。
- 深い研究量から「緻密流」、近年は奇想天外な駒組と剛腕ぶりから「丸太流」などと称されます。
- 日本将棋連盟の前会長。
- 2024年10月からはNHK「将棋フォーカス」(Eテレ。日曜、午前10:00~10:30)で講師を務めています。
4. 22歳・藤井聡太七冠は2年連続で1億円プレイヤー!最新の賞金・対局料ランキング
将棋棋士の収入を大きく左右するのは対局料と賞金です。
本棋戦の優勝賞金額は非公表ですが、タイトル戦最高額である竜王戦は優勝賞金が4400万円。第一線で活躍すれば1億円プレイヤーも夢ではありません。
2024年2月5日に日本将棋連盟が発表した、2023年の「年間獲得賞金・対局料ベスト10」をご紹介します。
- 藤井 聡太八冠 1億8634万円(+6429万円)前年1位
- 渡辺 明九段 4562万円(▲2501万円) 前年2位
- 永瀬 拓矢九段 3509万円(▲1159万円) 前年4位
- 広瀬 章人九段 3066万円(+900万円) 前年6位
- 羽生 善治九段 2604万円(―) 前年ランク外
- 豊島 将之九段 2223万円(▲2848万円) 前年3位
- 菅井 竜也八段 1959万円(▲11万円) 前年7位
- 佐々木大地七段 1881万円(―) 前年ランク外
- 稲葉 陽八段 1781万円(+201万円) 前年10位
- 伊藤 匠七段 1728万円(―) 前年ランク外
※金額は推定、カッコ内は昨年からの変動額。肩書は発表当時。
藤井聡太七冠が自身の最高額を更新し、2年連続で1位&1億円プレイヤーとなりました。今年のランキングはどのように変動するか注目です。
参考資料
中井 里穂