2. 高金利定期の裏にある金融機関の狙いとは

金融機関が提供する投資信託とセットの優遇定期預金には、資産運用を促進する戦略が背景にあると考えて良いでしょう。

低金利が続く現状では、金融機関は単に預金を集めるよりも、運用商品の購入を通じた手数料収入を重視しています。

特に、退職金の運用も取り込みたいという銀行の意図があり、優遇定期預金を利用して投資信託への関心を引きつけようとしています。

セット商品では、定期預金に一時的な優遇金利を提供することで、投資信託への関心を促し、顧客にその購入を検討してもらうきっかけを作ります。さらに、優遇期間終了後には、通常金利に戻るタイミングで、より高度な運用商品の提案を行い、長期的な資産形成をサポートするセールスチャンスを狙っています。

また、多くの銀行でこのようなセット商品が店舗限定で提供されているのは、顧客との対話を通じて、個々に適した運用商品を提案するための戦略なのです。