3.2 健康に気を遣う
資産運用とならんで、健康に気を遣うことも重要です。
健康であれば、長く働いて勤労収入を得られることに加えて、医療費や介護費用を抑えられるためです。
現行法では65歳までの雇用確保義務が企業に課せられていますが、働く当人が心身ともに健康でなければ意味がありません。そのため、長く働くためにも健康維持に意識を向けるのは有意義でしょう。
長く働けば、資産運用できる期間を長くできるうえに、公的年金の繰下げ受給もできる可能性があります。繰上げ受給をすれば、65歳時点における年金額を、繰下げ月数1カ月あたり0.7%増額できます。
2024年から始まった新NISAの影響もあり、投資や資産運用の注目度が高まっていますが、健康を維持することも非常に重要なポイントといえるでしょう。
4. まとめにかえて
年金だけで老後生活をカバーできない事態に備えるために、資産形成を行うことは重要です。
NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を有効活用しながら、着実に資産形成を進めましょう。
あわせて、健康に気を遣うことも有意義です。
できるだけ長く働いて勤労収入を得れば、資産運用の期間を長く確保でき、さらに公的年金の繰下げ受給という選択肢も生まれます。
政府が用意している制度を有効活用しながら、お金の不安を払しょくしていきましょう。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 金融庁「NISAを知る」
- iDeCo公式サイト「iDeCo(イデコ)のメリット」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
柴田 充輝