高齢者世帯は毎月3万円の赤字が発生？老後に向けた資産形成とは 65歳以上世帯は毎月3万～4万円程度の赤字

3. 老後に向けた資産形成を進めるために意識すべきこと

現役世代の方は、早い内から老後生活を見据えた資産形成を行いましょう。

一般的に年齢を重ねるほど気力や体力が減退し、働いて収入を得るのが難しくなるためです。

以下で、老後に向けた資産形成を進めるために意識すべきことを解説します。

資産形成を行ううえで、税制優遇が設けられているNISAとiDeCoは有効活用すべき制度です。NISAは年間360万円まで、制度全体で1800万円まで非課税で投資できる点が特徴です。

NISAのメリットとは？

本来であれば、投資を通じて得られた利益に対しては20.315％の税金が課されます。

NISAはこの税金が課せられないため、有利に資産形成を行えるでしょう。

iDeCoは、老後資産を作るために特化している点が特徴です。NISAと同様に利益が非課税で、掛金を拠出したときに税額控除を受けられます。

つまり、効率よく資産形成しながら現役時代の納税額を抑えられるのです。

また、年金を受け取る際には受け取り方に応じて「公的年金等控除」または「退職所得控除」を受けられるため、受取額に対する課税も抑えられるメリットがあります。

ただし、iDeCoは年金作りに特化しているため、原則として60歳まで引き出せない点に注意が必要です。