4. 年金「約46万円」でも安心できない2つの盲点とは?
さて、2カ月に一度「約46万円」も支給されるなら十分?と思ったかもしれませんが、実はここにはいくつか注意点があります。
4.1 盲点その1:年金は毎月振り込まれるわけではない
年金は2カ月分がまとめて振り込まれますから、月額に換算すると夫:16万円台、妻:7万円弱台。現役時代の収入と比較すると、ほとんどの世帯が「少ない」と感じるのではないでしょうか。先ほども触れたように、家計管理のサイクルもやや変わります。
そこで大切になるのが、暮らしのダウンサイジング。多くの世帯がリタイアを意識し始める50歳代になったら、まずは「収支見える化」をすすめ、固定費の見直しなどを通じて家計のスリム化を進めていけたら良いですね。
それまで悩みの種だった貯蓄ペースも改善されるかもしれません。
4.2 盲点その2:税金や保険料が引かれる
老齢年金は「額面をまるっと」受け取れるわけではありません。現役時代の給料と同じく、税金や社会保険料が天引きされるのです。
「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認できるのは、あくまでも額面の年金額であることを知っておきましょう。
銀行などの口座振込で年金を受けとっている人は、毎年6月に日本年金機構から「年金振込通知書」が届きます。この通知書には、年金支払額(額面)と、控除後振込額(手取り)が記載されています。