2. 4つの県の「最低賃金の上げ幅」を比較すると…

最低賃金の上げ幅ランキング(小さい順)

最低賃金の上げ幅ランキング(小さい順)

出所:厚生労働省「平成16年度地域別最低賃金額改定状況」「令和6年度地域別最低賃金改定状況」を参考に筆者作成

厚生労働省が公表した「平成16年度地域別最低賃金額改定状況」と「令和6年度地域別最低賃金改定状況」を比較してみると、2004年度から2024年度の20年で最低賃金の上げ幅が1番小さい都道府県は岐阜県です。

気になる上げ幅は332円で、2004年度の最低賃金が669円、2024年度が1001円。20年での上げ幅は一番小さい岐阜県ですが、2024年度の最低賃金である1001円は、全国で16番目の高さとなっています。

また、上げ幅が最も大きいのは神奈川県の454円(2004年度・708円、2024年度・1162円)で、最低賃金が最も高いのはどちらも東京都(2004年度・710円、2024年度・1163円)でした。

3. 岐阜県の県内総生産は8兆110億円

ここからは、20年間で最低賃金の上げ幅が1番小さい岐阜県について紹介します。

日本のほぼ中央に位置する岐阜県。岐阜県北部の飛騨地域は、御嶽山、乗鞍岳、奥穂高岳といった、標高3000メートルを超える山々が連なっています。南部の美濃地域は、濃尾平野に木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が流れ、長良川中流域は環境省認定の「名水百選」に選ばれるほどの清流です。

人口10万人以上の都市は、県庁所在地である岐阜市(約39万人)。大垣市(約15万人)、各務原市(約14万人)、多治見市(約10万人)となっています。

経済面を見てみると、2021年度の県内総生産は8兆110億円、経済成長率は4.0%。県民所得は6兆641億円、1人当たりの県民所得は309万2000円でした。

いかがでしょうか。今回は20年間で最低賃金の上げ幅が1番小さい都道府県について紹介しました。

3.1 調査概要

調査日:2024年10月10日
調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)

参考資料

小野田 裕太