Sasuke Financial Lab株式会社が2024年8月に実施した調査によると、年金制度に不安を感じている方は75.1%を占める結果となりました。

公的年金だけでは、老後の生活を支えられないと不安に思う方が多いようです。

一方で、しばしば耳にする「じぶん年金」という言葉は、自分自身でプラスアルファの年金を作ることを意味します。

多くの方が必要性を感じている「じぶん年金」の作り方はいくつかあります。

この記事では年金生活者の暮らしぶり、「じぶん年金」の作り方を解説しますので参考にしてください。

1. 年金生活者の暮らしは老齢年金だけではギリギリ

じぶん年金の話に入る前に、現在のシニアの暮らしぶりについて見ていきましょう。

厚生労働省の資料によると、令和4年での老齢年金の受給額は、厚生年金で14万4982円、国民年金のみでは5万6428円です。

【写真全3枚中1枚目】厚生年金・国民年金の平均月額一覧表。2枚目では新NISAの特徴を見る

厚生年金・国民年金の平均月額一覧表

出所:厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

一方で、総務省の家計調査報告書(令和5年)によると、65歳以上の毎月の支出は単身世帯で14万5430円、2人以上では25万959円です。

シニア世帯の年金受給額と家計支出からは、老齢年金だけでは十分といえない傾向が見られます。

働いて不足分を補うとしても、65歳を過ぎると健康面に問題が出てくることも多く、いつまで働けるのかという懸念もあります。

多くの方は老齢年金に加えて「じぶん年金」も必要なことがお分かりいただけるのではないしょうか。