2024年12月13日は、今年最後の年金支給日でした。今年は所得税や住民税の定額減税があったため、いつもと手取り額が異なっていたという方もいるでしょう。

定額減税の結果は1月送付の「源泉徴収票」で確認できます。

一方、現役世代の方は年金に与える定額減税の影響だけでなく、その額面もあまり知らないという方が多いかもしれません。

今回は、年金制度について深掘りしていきながら将来についてイメージしていきましょう。

1. 2024年は年金でも定額減税あり

定額減税とは、所得税が最大3万円・住民税が最大1万円減税されるという、今年限りの施策です。

給与所得者の方は、2024年6月から所得税の定額減税が始まったと思います。年金受給者も同様で、6月支給分の年金から所得税の定額減税、10月支給分の年金から住民税の定額減税が始まりました。

年金の定額減税イメージ(住民税)

住民税の定額減税

出所:総務省「個人住民税の定額減税について」

1回あたりで所得税を3万円・住民税を1万円支払うシニアは多くないため、減税しきれない分は複数回に分けて減税が続きます。

さらに、上限分が減税しきれないと見込まれる方には、別途調整給付金が支給されました。

2024年の年金手取り額は、いつもと違うと感じた方もいるでしょう。

1月には公的年金等の源泉徴収票が送付されるため、定額減税の結果を確認しておきたいところです。