2. 主要な移動平均線を回復し目線は上へ
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線を回復しており、さらなる上昇が期待されるところでした。ところが30日には大きく下落すると75日線を割ってしまいました。2日にはさらに200日線も割り込みました。このまま下落する可能性もありましたが、3日には窓をあけて上昇して寄り付くと、そのまま陽線となり、200日線、75日線を回復。週末にもさらに上昇しました。
今後はどのような展開になるでしょうか。チャートの形は悪くありません。一時は大きく下落しましたが、その後、25日線、75日線、200日線という主要な移動平均線を再度奪回しました。
まずは直近の戻り高値である9月27日の高値(3万9829円)を超えることが目標になります。ここを超えると、7月11日の最高値(4万2426円)まで目立った節がないことから、するすると上昇する可能性があります。ただし、心理的節目となる3万9000円前後では過去に売買が積みあがっていることから、抜けるのにパワーが必要で、しばらくはもみ合いになる可能性もあります。
参考資料
下原 一晃