4. 家族同然のペット、買う?保護する?譲ってもらう?
ここから少し、ペットに関する数字をご紹介していきます。
一般社団法人ペットフード協会はペット関連企業のマーケティング施策や商品開発を後押ししたり、ペットの飼育率向上を図るため、全国犬猫飼育実態調査を行っています。
「令和5年 全国犬猫飼育実態調査」によれば、希望のペット入手方法についてアンケートを取ったところ、以下のような結果となりました。
※数値は「現在飼育なし&今後飼育意向あり」の場合
4.1 犬の入手方法について
【無償譲渡を希望する割合】
- 2022年:55.5%(アンケート人数742)
- 2023年:58.3%(アンケート人数727)
【有償入手を希望する割合】
- 2022年:44.5%(アンケート人数742)
- 2023年:41.7%(アンケート人数727)
4.2 猫の入手方法について
【無償譲渡を希望する割合】
- 2022年:77.1%(アンケート人数555)
- 2023年:78.2%(アンケート人数601)
【有償入手を希望する割合】
2022年:22.9%(アンケート人数555)
2023年:21.8%(アンケート人数601)
無償譲渡を希望する割合は、猫を飼育希望する人のほうが多いことがわかりました。また犬猫ともに、無償譲渡希望する人の割合が増加しています。
次は、ペットをお迎えするのにかかる費用についてご紹介します。
5. 1~3年以内に飼育開始した飼い主ほど、犬や猫の入手費用が高い
同調査では、ペットを有償で入手した人に、その入手価格についてアンケートを実施しています。
5.1 犬の入手価格
- 1年以内飼育開始者:平均24万8000円(アンケート人数147)
- 3年以内飼育開始者:平均25万3000円(アンケート人数262)
- 5年以内飼育開始者:平均21万2000円(アンケート人数84)
- 10年以内飼育開始者:平均18万4000円(アンケート人数223)
※平均値は有償入手者ベースにて算出
5.2 猫の入手価格
- 1年以内飼育開始者:平均17万3000円(アンケート人数157)
- 3年以内飼育開始者:平均14万3000円(アンケート人数270)
- 5年以内飼育開始者:平均20万7000円(アンケート人数81)
- 10年以内飼育開始者:平均15万8000円(アンケート人数157)
※平均値は有償入手者ベースにて算出
結果を見ると、犬では、比較的飼育歴の浅い飼い主さんのほうが入手価格平均が高く、猫では、1年以内飼育開始者の生体入手価格平均は、3年以内と比較して高いことがわかりました。
まとめると、犬と猫をお迎えした価格の平均は、犬のほうがやや高め、という結果になります。
家族同然となるペットをお迎えするのに、その方法や入手価格は飼い主さんによってさまざまです。
その一生を責任もって面倒を見るペット、幸せな迎え方をしたいですね。
参考資料
長島 迪子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ コンテンツ編成本部
編集者/ライター/元書籍編集者
埼玉県鴻巣市出身・在住。上智大学外国語学部卒。現在「LIMO」にて、SNSで話題となった動物の投稿を紹介する記事やふるさと納税返礼品を紹介する記事をはじめ、読みやすく心に残る記事を手がける。またLIMOの運営会社であるモニクルリサーチのオウンドメディアの企画・運営と、編集・執筆の経験あり。
それ以前は、フリマアプリ「メルカリ」を運営する「株式会社メルカリ」にて勤務し、カスタマーサポートに従事。お客さまに安心安全なやりとりを提供するため、多くのお問い合わせ対応を経験し、トラブルの解決に導く。また同社の新入社員研修や社内研修も担当。大学卒業後に就職した出版社では、児童書の編集者として10年以上のキャリアを積む。絵本を中心に手がけたベストセラー多数。
プライベートでは2児の母。動物好きであり、犬猫をはじめ多様な動物の飼育経験あり。独学で保育士免許取得、中学校教諭及び高等学校教諭一種普通免許(フランス語)取得、JPIC読書アドバイザー
監修者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォーム(現:株式会社モニクルリサーチ)に入社し、現在はコンテンツ編成本部マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
最終更新日:2024/09/04