昨今は物価高が続いており、生活に苦しさを感じている方もいるのではないでしょうか。
特に、収入が大きく伸ばすのが難しい高齢者世帯は、物価高の影響を受けがちです。
今回は、高齢者世帯の生活意識や、特定の条件に該当する人が受給できる年金生活者支援給付金について解説します。
1. 高齢者世帯の約6割が生活に苦しさを感じている
厚生労働省の「国民生活基礎調査の概況」によると、2023年に関する高齢者世帯の生活意識に関しては以下のような回答結果が得られています。
- 大変苦しい:26.4%(前回18.1%)
- やや苦しい:32.6%(前回30.2%)
- 普通:36.7%(前回45.1%)
- ややゆとりがある:3.9%(前回2.5%)
- 大変ゆとりがある:0.4%(前回0.8%)
前回の結果よりも「大変苦しい」「やや苦しい」と回答する人の割合が増えていることがわかります。
主な要因として考えられるのは、物価の高騰でしょう。
年金額は物価や賃金額に連動する仕組みになっているとはいえ、年金額が改定されるのは毎年4月です。
物価が上昇してもすぐに年金額に反映されないため、収入を年金に依存している高齢者は生活が苦しいと感じやすいと考えられます。
株式や不動産など、物価の上昇に強いと言われている資産を有していれば、ある程度物価上昇の影響を軽減できると考えられます。
しかし、年金や貯蓄で生活している高齢者にとって、物価上昇は大きな問題になりかねません。