3. 10月から「年金の手取り額が変わってる?!」その理由とは?

前章で確認した老齢年金からの天引きに関連して、年度途中に手取り額が変わる仕組みについて解説します。

上半期(4月・6月・8月)=「仮徴収」、下半期(10月・12月・2月)=「本徴収」

出所:豊中市「公的年金からの特別徴収額が10月から急に高くなったのはなぜですか」をもとにLIMO編集部作成

老齢年金から天引きされる税金や社会保険料の中には、年度途中に徴収額が決定するものがあります。

なぜなら、6月頃に前年度の所得をもとに1年度分の徴収金額が決定するから。

事務処理面のスケジュールもあり、本徴収の金額で天引きされるのは10月からとなるため、10月に振り込まれる年金額(手取り額)が「増えてる」・「減ってる」となるのです。

上図のとおり、所得が確定していない4月分・6月分・8月分は仮徴収、所得確定後の10月分・12月分・翌年2月分は本徴収となります。

※ただし8月を本徴収の開始とする自治体もあります。必ずお住まいの自治体の情報をご確認ください。