もし話し合いの中で夫がお金の話に質問するようになってきたら、「~だけど、どうする?」「~するにはどうしたらいい?」などと相談を持ち掛けるきっかけにしてみましょう。

夫としても、頼られると意外と親身に考えてくれるようになるものです。自ら調べてくれたり、「ちょっと考えておくよ」と宿題として持ち帰ってくれたりするかもしれません。そうなったら「ありがとう、何かわかったら教えてね」と笑顔で伝えておきましょう。夫が他人事のように感じていた「家計」の領域に、一歩でも足を踏み入れてくれたら成功です。

最初からがっつり家計に関する相談を持ちかけるのではなく、「家計簿がうまくつけられないんだよね、なんかいい方法ないかな?」など、家計の本質には直接関係ないようなことから相談を始めるのがポイントです。

最初から家計の話を相談してしまうと、ずっと「他人事」だったのでうまく感情移入もできず、親身にもなれません。まずは相手に家計管理の大変さを知ってもらうこと。それを見落としがち、もしくは軽視しがちな夫だからこそ家計管理に非協力的になってしまうのです。

いい報告を積極的に行う

お金の話というと、どちらかと言えばネガティブな話をすることのほうが多いのではないでしょうか。人間の生活に欠かせないお金という存在、当然少ないよりは多いほうがいいですが、お金をたくさん持っている人はほんの一握り。明るい話よりは暗い話のほうが多くなってしまうのは、やむを得ないことかもしれません

しかし、暗い話ばかりすると夫と家計管理との距離がますます遠のくばかり。明るい報告をして、夫と家計との距離を近づけていきましょう。たとえば、「今月ちょっとお給料多かったから、いつもより1万円多く貯金できたよ。ありがとう」とお礼を言ってみたり、「今月飲み会我慢してくれたから1万5000円浮いたよ」など、夫の行動によって家計がどう変化するのかということを意識してもらえるように、明るい報告をしてください。

そうすると、夫も耳を貸してくれるようになり、やがて「もう少し頑張ろう」「妻がそういうなら飲み会はちょっと我慢しよう」などと思うようにもなるでしょう。ここでのポイントは明るく笑顔で言うこと、そして夫の行動によって浮いた分があれば一部を還元することです。還元されると次も頑張ろうという気になるはずですよ。

まとめ

いかがでしたか。家計の管理ってとても難しいですよね。でも、旦那さんの気が乗ればスムーズな家計管理ができるようになります。最初はちょっと大変かもしれませんが、頑張ってみる価値はあります。

ちなみに、お小遣い制を続けるのであれば、お小遣いはたとえば旦那さんの月収の1割、あるいは15%というように、月収に比例するようにしてあげてくださいね。給料が上がってもお小遣いが上がらないのではモチベーションが維持できなくなってしまいます。ぜひ、浮いたお金の一部や頑張りは、旦那さんに還元してあげてくださいね。

大塚 ちえ