平成28年の民間給与実態統計調査によると、年収1000万円以上の収入を得ているのは、日本の給与所得者全体の上位4.2%という結果が出ています。

この記事では、そんな憧れの年収1000万円に到達できる人と、「到達しようと目指しているが到達できない」人にはどんな違いがあるのかを考察してみました。

1. 身銭を切らない

著名な経営コンサルタントの大前研一氏の言葉です。

人間が変わるために必要な条件は以下の3つ。

  • 時間配分を変える。
  • 住む場所を変える。
  • 付き合う人を変える。

 

さて、この3つに共通することは何でしょうか? それは「身銭を切らなければいけない」ということでしょう。すなわち、身銭を切らない人の将来は、上記の3つを実行に移すことができず、人間的な成長が遅れる→年収が上がらないという負のループを繰り返してしまう可能性が潜んでいるのです。

具体的な例で考えてみましょう。

ビジネスパーソンにとって、「どこに住むか」は極めて重要なことです。たとえば、港区を始めとする「ブランドエリア」に引っ越すと、当然今住んでいる所よりも家賃が高くはなりますが、そこに住むハイクラスな生活を送る人々とのつながりができることで、日々新しい発見に触れられることが期待できます。これは同時に、大前氏が述べた3つの条件を同時に満たすことになります。

営業やマーケティングに関わるビジネスパーソンにとって、消費が特に活発に行われる都心エリアに身を置くことは、ビジネスセンスを磨くことにもつながるでしょう。なお、港区ほどのブランドエリアは難しいとしても、思い切って勝どきビュータワーなどの駅直結マンションなど、会社へのアクセスがよい場所に住まいを変えるだけでも、毎日の通勤を非常に快適にすることができます。

ちなみに年収1000万プレーヤーが多く住む場所としては、豊洲や武蔵小杉などがあげられます。憧れの年収を得ている人々の近くに住むことで、よい運気をもらうことができるかもしれませんね。

なお、付き合う人を変えるためには新しい人と出会い、より親密になる必要があります。そのためには食事代をはじめとした交際費の支出が大きくなることが予想されます。ただ、このように身銭を切ることで生活が変わり、結果として年収が上がるようなパフォーマンスを発揮することができるなら、そこは将来への投資と割り切ってもいいのではないでしょうか。

2. 嫌なことに向き合おうとしない

ビジネスの目標を達成するためには、誰もが嫌がるような、困難なタスクが発生することがあります。このとき、多くの人は危機回避などの理由をつけて、そのタスクを行わない方向に話をすすめようとしますが、そういった時に、面倒なことを積極的に巻き取っていくガッツを持った人は、とても市場価値が高く、将来的に高収入を得る可能性が高いといえるのではないでしょうか。

というのも、困難な状況の中でも率先してやり遂げる実行力がある人には、周囲が信頼をよせるだけではなく、人よりも多くのチャンスが巡ってくるからです。

また、ビジネスにおいては、数字に徹底的に向き合うという姿勢も欠かせません。

多くの場合、企業の目標は野心的に設定されるものです。簡単に達成できるような目標であれば、そのために知恵を絞る必要はなくなり、企業が成長できなくなってしまうからです。そのため、現場では往々にして目標未達の事態が起こります。

「達成できない目標を掲げる方が悪い」と企業の責任にするのは簡単ですが、たとえ数字が悪い時であっても、目標と現時点のギャップをどのように埋めていくかという視点で仕事を行う人は、その数値に基づく明確な理論で人を動かし、プロジェクトの先頭に立ち、いつしか無理だと思われていた目標を達成していたということが多いものです。当然、困難な目標を達成したということで、ポジションも上がり、年収も高くなる…という連鎖が起こることになります。

3. 選択に迷ったら安易な道を選ぶ

高収入を得るトップ営業マンの中には、仕事を始めた頃は全く成果が出せず苦しい時期を過ごしていたという人が意外に多いものです。彼らは、苦しい時期をなんとか踏ん張りつつ、日々試行錯誤を繰り返してきたからこそ、実績を出せる営業マンになることができたのではないでしょうか。

与えられた仕事がなかなかできないという時は、その苦しさから逃れるために、与えられた仕事を回避する、または仕事自体を辞めるという選択肢ももちろんありますが、それは、いわゆるコンフォタブル(快適)ゾーンにとどまり続けるということでもあります。しかし、ビジネスパーソンが「できないこと」を「できること」にするためには、このコンフォタブルゾーンから抜け出すことが不可欠です。

営業など、習得に時間がかかるビジネススキルを得るためには、知識のインプットだけでなく、それらを活用するアウトプットの場面での場数を踏むことが必要条件となります。しかし、アウトプットの場面では、結果がなかなか出せない、クライアントから厳しいことを言われることも少なくないでしょう。

そういったときに、モチベーションを保ちながら場数を経験し、習得難易度の高いスキルを身につけたビジネスパーソンは、間違いなく市場価値の高い人材となります。職場はもちろん、転職市場においても高く評価され、高収入を得ることができるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。年収1000万円に到達するためには、どの企業に勤めるかということも重要ですが、これら3つのポイントを意識することが年収1000万プレーヤーへの近道、ということがおわかりいただけたのではないでしょうか。

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