6. 年金だけに頼らないマネープランを立てよう
本記事では、年金生活者支援給付金の制度内容と、シニア世代の年金受給額について確認しました。最低限の生活を送るための支援制度は整っていますが、現役時代に比べて生活水準が下がる世帯が大半を占めるのが現実です。
そのため、年金制度だけを頼って老後生活を考えるのはリスクがあり、現役時代からできる限り貯蓄をしておくことが重要です。しかし、預貯金だけで老後資金を確保するのが難しい現代では、効率的に資産を増やすための資産運用も検討しておきましょう。
日本では「貯蓄から投資へ」というスローガンのもと、資産運用が推奨されています。その一環として、税金面での優遇が受けられる制度、たとえばNISAやiDeCoなどの制度があります。これらの制度を活用することで、長期的に資産を増やすことが可能です。
ただし、資産運用には元本割れのリスクも伴います。知識不足で始めてしまうと損をする可能性があるため、正しい情報を理解したうえで、自分に合った方法を選ぶことが大切です。幸い、今ではインターネットでさまざまな情報が簡単に得られる時代です。
しっかり情報収集してから資産運用を始めることが重要ですが、一人では決めきれない場合などは、プロに相談するのも一つの方法です。信頼できるファイナンシャルアドバイザーなどの専門家にアドバイスをもらうことで、安心して老後資金を準備できるでしょう。
参考資料
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 羽村市「令和元年10月1日から年金生活者支援給付金制度がはじまりました。」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金制度について」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金の概要」
- 日本年金機構「老齢基礎年金を新規に請求される方の請求手続きの流れ」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金のみの源泉徴収票は送付されるのでしょうか。」
川勝 隆登