4.3 高額介護サービス費
「高額介護サービス費」は、介護保険制度において1カ月に支払った介護費用が上限を超えた場合に、超えた分を払い戻してもらえる制度です。
たとえば全員が住民税非課税の世帯の場合、1カ月の限度額は2万4600円となり、3万円を支払うと5400円が払い戻されます。
ただし、福祉用具購入費、住宅改修費の1割負担、施設での食事の標準負担額はこの制度の対象外です。
4.4 高額医療・高額介護合算療養費制度
「高額医療・高額介護合算療養費制度」は、1年間の医療保険と介護保険の自己負担の合算額が非常に大きくなった場合に、負担を軽減できる制度です。
限度額は年額56万円を基本とし、医療保険各制度や被保険者の所得や年齢区分などを踏まえて設定されます。
制度を利用するには、市町村で申請を提出する必要があります。
5. まとめにかえて
ここまで紹介してきたように、シニアの生活を支えるための制度は多数用意されています。
暮らし・就職・介護などさまざまな分野に給付金の制度があり、利用できるものは積極的に活用しましょう。
今回紹介した制度は全国どこでも利用できますが、各自治体で独自に制度を設けている場合もあります。
お住まいの自治体の公式ホームページで確認してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度」について
- 目黒区「高齢者補聴器購入費助成事業」
- ハローワークインターネットサービス「雇用継続給付」
- 北海道ハローワーク「高年齢再就職給付金とは」
- 厚生労働省「介護保険における住宅改修」
- 明石市「特定入所者介護サービス費」
- 国税庁「5 高額介護(居宅支援)サービス費」
- 厚生労働省「高額医療・高額介護合算療養費制度について」
安藤 真一郎