2. 老齢厚生年金の年金額の分布状況
老齢厚生年金の年金額は、厚生年金の加入期間や加入中の年収(実際には年金額を計算するときに使用する平均標準報酬額)などに比例するため、人によって大きく異なります。
厚生労働省の調査より、厚生年金加入者の年金額の分布状況を確認しましょう。
【男性】
- 5万円未満:0.8%
- 5万円以上10万円未満:9.3%
- 10万円以上15万円未満:25.0%
- 15万円以上20万円未満:43.2%
- 20万円以上25万円未満:19.6%
- 25万円以上:2.1%
【女性】
- 5万円未満:4.5%
- 5万円以上10万円未満:43.0%
- 10万円以上15万円未満:43.2%
- 15万円以上20万円未満:8.1%
- 20万円以上25万円未満:1.1%
- 25万円以上:0.1%
男性は「15万円以上20万円未満」の人が全体の4割以上を占め、9割近くが「10万円以上25万円未満」という状況です。
一方、女性は「5万円以上10万円未満」と「10万円以上15万円未満」が各4割以上で、大半の受給権者が該当します。
ここまで、年金受給者の平均年金額より厚生年金13万円は人より多いのか少ないのかを解説してきましたが、次章では年金額を増やす方法を2つ紹介します。