2. 滑川市に「滑川」はないのか
3つの市の中で、市名となっている川がないのは滑川市でした。
滑川市のホームページ「河川・水路」によると、早月川、平塚川、郷川、中川、沖田川、上市川、田中川は記載されているのですが、滑川はないのです。筆者が滑川市役所に確認したところ、「そういった名前の川はないと思います」との回答がありました。
気になる地名の由来については、海水が波となり川に入ってくる様子から「波入川」と呼ばれていたものが、滑川になった説や、鎌倉の中心部を流れる滑川が由来とする説があるそう。
2.1 豊川と木津川は存在した
選択肢にあった豊川市の豊川は、標高1152メートルの愛知県北設楽郡設楽町の段戸山に源を発しており、豊川市で豊川放水路を分派し、豊橋市内を流れています。幹川流路延長は77キロメートル、流域内人口は約59万人となっています。
木津川は淀川の支川で、源は奈良県の県境を南北に走る布引山脈に発しています。幹川流路延長は99キロメートルで、流域内人口は約1100万人(淀川水系全体)。
ちなみに日本で1番長い川は、信濃川で367キロメートル。次に利根川の322キロメートル、石狩川の268キロメートルとなっています。
3. 富山県の県内総生産は4兆8811億円
ここからは滑川市がある富山県について紹介します。
富山県は本州の中央北部に位置し、東は新潟県と長野県、南は岐阜県、西は石川県に隣接しています。三方を山々にかこまれ、富山市を中心に半径50kmとまとまった地形が特徴。そして日本で1番市区町村が少ない(15市町村)都道府県でもあります。
富山県の各市町村の人口は下記の通りになります(2024年1月1日時点)。
- 富山市 40万6483人
- 高岡市 16万4053人
- 射水市 9万997人
- 砺波市 4万7024人
- 南砺市 4万6949人
- 氷見市 4万3205人
- 黒部市 3万9697人
- 魚津市 3万9274人
- 滑川市 3万2728人
- 小矢部市 2万8356人
- 立山町 2万4567人
- 入善町 2万2629人
- 上市町 1万9027人
- 朝日町 1万716人
- 舟橋村 3299人
経済面を見てみると、2021年度の県内総生産は4兆8811億円(名目)。県民所得は3兆3745億円(分配)、1人当たりの県民所得は329万1000円でした。
3.1 調査概要
- 調査日:2024年9月24日
- 調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)
参考資料
- クロス・マーケティング QiQUMO
- 滑川市「河川・水路」
- 富山県「滑川の観光事業の動きについて」
- 国土交通省「豊川」
- 国土交通省「木津川」
- 国土交通省「一級河川水系別延長等」
- 富山県「富山県について」
- 富山県「富山県内 市町村住民基本台帳」
- 富山県「令和3年富山県民経済計算の概要について」
小野田 裕太