2024年度の年金は、前年度比2.7%引き上げられています。
年金が増額されるニュースは一見嬉しく感じますが、実際は物価上昇率に追いついておらず、目減りしていることとなります。
現役世代の方の多くが、将来どれほど年金がもらえるか気になっていることでしょう。同時に昨今の物価の高騰もあり、老後の生活に対する不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、現シニア世代が受給している年金額や生活に費やしているお金について実態を調査していきます。
1. 「国民年金・厚生年金」の平均月額を確認
まずは、現シニア世代がどれくらい年金をもらっているのか、厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに平均月額をみていきましょう。
1.1 国民年金の平均月額
- 全体の平均国民年金月額:5万6316円
- 男性の平均国民年金月額:5万8798円
- 女性の平均国民年金月額:5万4426円