日銀が2024年9月19日に発表した「資金循環統計」によると、6月末時点の家計の金融資産は、2212兆円でした。

株高で株式や投資信託の含み益が増えて過去最高額を記録したことから、富裕層とされる人も増えたでしょう。

では、富裕層にはどのような特徴が共通して見られるのでしょうか。

今回は、富裕層の世帯数や特徴について解説します。

記事の後半では、富裕層から学べるお金の増やし方を解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

1. 富裕層とは?

富裕層の定義や世帯数の推移について、株式会社野村総合研究所(野村総研)の調査から確認しましょう。

1.1 富裕層の定義

富裕層は、純金融資産の保有額が1億円以上の世帯を意味します。

  • 純金融資産:金融資産の合計額から不動産購入に伴う借入などの負債を差し引いた額

野村総研の調査では、純金融資産を保有している世帯のうち、その金額が1億円以上5億円未満を「富裕層」、5億円以上を「超富裕層」と定義しています。

超富裕層と富裕層の世帯数は、2021年時点で以下のとおりでした。

【写真1枚目/全3枚】超富裕層と富裕層の世帯数。次の写真で「増加傾向」がまるわかり

超富裕層と富裕層の世帯数

出所:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」

  • 超富裕層:9万世帯
  • 富裕層:139万5000世帯

では、富裕層の世帯数がどのように推移しているのか確認しましょう。