4. 年金制度は今後どうなる?
公的年金は賦課方式を採用している以上、少子高齢化が進むと給付水準の低下は免れません。
しかし、年金制度は財政検証を通じて収支バランスを整えています。給付水準は下がる公算が高いものの、制度そのものが破綻するリスクは非常に低いでしょう。
年金制度に関してはネガティブな話題が注目されがちですが、実際には一定の信頼が置ける制度です。
終身に渡って支給される制度であることを考えると、老後の生活設計を立てるうえで軸になる収入に変わりありません。
今後、時代の変化に合わせて制度の改正が行われる可能性があります。現役世代の方も、年金制度の理解を深めつつ、最新情報に注目してみてはいかがでしょうか。
5. まとめにかえて
実際に年金を受給している方の平均額を知れば、自分が将来受け取れる年金額をイメージできます。
厚生年金は加入期間が長く、また加入期間の報酬が高いほど受け取れる額が原則増えます。
年金制度には批判的な意見もありますが、実際には終身に渡って支給してくれる頼れる制度です。
年金制度を理解し、受給水準を把握して、老後生活に向けて必要な準備を進めましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
- 厚生労働省「令和6(2024)年財政検証結果の概要」
柴田 充輝