1. 火災保険の早期見直しが必要な人とは?

【写真2枚】火災保険の早期見直しが必要な人とは?記事後半では保険料の値上げ対策も解説

将来を相談する写真

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火災保険の引き上げ幅はお住まいが所在する地域や建物の構造、築年数などによって異なるため、20%以上引き上げられるエリア・構造・築年数の物件もあれば、引き上げ幅が数%程度の場合もあります。

また10月の値上げを前に火災保険を見直すかどうかは現在の補償内容や残存期間などにもよります。

たとえば2015年10月までは最長で35年までの長期契約が可能だったので、2010年に35年の期間で火災保険に加入した場合には2024年の時点で残存期間が21年あり、同じ内容で加入し直した場合には保険料が上がってしまう可能性が高くなります。

したがってすべての方が火災保険料の値上げに備えて保険の見直しをした方が良いわけではありません。

火災保険の見直しが必要になるのは次のうちいずれか一つでもあてはまる人で、その場合には値上げ前に現在加入中の火災保険を見直すことで保険料を安く抑えることができる可能性があります。

1.1 1年以内に火災保険の満期を迎える

火災保険が満期になる時期が1年以内に迫っている方は、保険料が改定される10月より前に見直しをすることで値上げの影響を回避することができます。

火災保険は解約時に未経過分の保険料が払い戻されるので、解約しても掛け捨てにはなりません。
ただし解約した場合に返還される保険料と加入し直した場合の新しい保険料を具体的によく確認した上で、見直すべきかどうかを検討することが大切です。