3. アドバイザーが考える「富裕層の共通点3つ」とは

ここからは、筆者が考える「富裕層の共通点」を3つお届けしたいと思います。

①時間を大切にする

資産家の方は「時間」を無駄にしません。

「Time is money」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、まさにそれです。

一例としては「通勤時間」があげられます。

富裕層の方は家賃が安いからという理由で通勤に何時間もかけることを好みません。通勤時間が1時間半の人と30分の人では、毎日1時間の差が生じます。

月に20日働くとすると、1ヶ月で20時間、1年に換算するとおよそ240時間もの差が生まれることになります。

もちろん通勤時間中にできることもありますが、やはり限りはあります。

自由に使えるその1時間で、自身のスキルアップやキャリアアップに時間を使っている方も多いということです。

②決断力

先ほどの「時間」にも関連しますが、富裕層の方は「決断力」という点も重視しています。

物事一つ決めるにしても、「どうしよう、でも…」など結論を出さない理由ばかりを並べていると大きな機会損失につながると考えています。

「良いと思ったものは良い」と自分の判断に自信をもっており、「即断・即決・即行動」という考えが自然と身についているのではないかと思います。

③長期的な目線

最後の特徴は、物事を長期的な目線で考えるという点です。

目先の損得にとらわれず、最終的に自分に利があれば積極的に先行投資を行います。

一つ例を挙げると「投資」ではないでしょうか。

将来の金融資産を増やすために、「今」ではなく「先」をみて行っているということです。

4. まとめにかえて

本記事では、日本の富裕層の割合や推移などの調査データを確認しました。また、ファイナンシャルアドバイザーである筆者が気づいた富裕層の共通点を3つご紹介しました。

近年、可処分所得が増えない中で物価が上昇し続けており、貯蓄がままならない世帯も多いことでしょう。

経済的な余裕はこころのゆとりにも繋がります。富裕層を目指していないにしても、お金持ちに共通する考え方を参考にしてみると、何かヒントが得られるかもしれません。

参考資料

荻野 樹