2. 25日線、200日線を回復し目線は上へ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線を割り込んでいることから、なかなか積極的に買いに回れない局面でした。

先週は週初16日が敬老の日の祝日で休場、営業は4日間でした。連休明けの17日は陰線で始まり、翌日も陰線となりました。このまま下落する流れかと思われましたが、その後は窓をあけて寄り付くと陽線となりました。週末には十字線ながら25日線、200日線を突破しました。

今後はどのような展開になるでしょうか。チャートの形は悪くありません。25日線、200日線がともに上昇しています。75日線も下降から上昇に転じつつあります。ここからさらに反発するためには、まずは75日線を回復したいところ。現状は3万8500円付近にあります。そこを越えれば、直近の戻り高値である9月2日の高値(3万9080円)が目標になってきます。ここを超えると、7月11日の最高値(4万2426円)まで目立った節がないことから、するすると上昇する可能性があります。

逆にここから75日線で上値を押さえられ、25日線、200日線を割り込むようであれば注意が必要です。判断が難しければ、75日線を突破するまで待ってもいいでしょう。

25日線、200日線がともに上昇しています。

日経平均株価

Gsign76/shutterstock.com

 

参考資料

下原 一晃