もらえる年金が少なく、老後に働くことを検討している人もいるかもしれません。

ただし、定年後に働きすぎると年金受給額が減ることがあるため注意が必要です。

本記事では、老後に働くことで年金額が減る条件を解説します。現在の年金受給世代がどれくらい年金を受け取っているのかも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 年金はどれくらいもらえるのか

まずは、実際の年金受給世代がどれくらい金額をもらっているのか確認しましょう。

以下の条件で、現役時代の平均年収別に年金受給額をシミュレーションします。

  • 1975年生まれ
  • 23~64歳まで会社員として勤務
  • 65歳から年金受取を開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

【写真全3枚中1枚目】平均年収ごとの目安年金受給額。2枚目では在職老齢年金の計算方法フローチャートを確認する。

平均年収ごとの目安年金受給額

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」を基に筆者作成

1.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)

平均年収 年金受給額の目安(額面)

  • 200万円 月10万5000円
  • 300万円 月12万5000円
  • 400万円 月14万円
  • 500万円 月16万円
  • 600万円 月18万円
  • 700万円 月19万2000円
  • 800万円 月21万1000円
  • 900万円 月23万3000円

現役時代の平均年収によって、受給額は大きく異なります。

平均年収300万円の人が受け取る年金は、わずか月12万5000円です。この金額だけで生活するのは難しいと感じる人も多いかもしれません。