「ローメンテで毎年花が咲く植物を庭に植えたい」と思ったとき、宿根草以外に花木を選択肢に入れる方もいらっしゃるでしょう。花木は草花よりも、水やりや花がら摘みの手間が少ない丈夫な植物が多いため、ローメンテなお庭をつくりたい方におすすめです。
しかし中には、生育旺盛だったり虫が付きやすかったりと、手がかかる花木も存在します。植えてから後悔しないよう、この記事で知っておきましょう。
ここからは、ローメンテなお庭を目指すなら、安易に植えてはいけない花木5選を、参考価格とともにご紹介します。こまめなお手入れができれば美しい花を楽しめる植物ばかりですので、ぜひ参考にしてくださいね。
1. 安易に植えてはいけない花木?大きくなりすぎる・広がりすぎる庭木2選
1.1 ミモザ[常緑中~高木]
【写真1枚目/全5枚】ふわふわの花と繊細な葉がおしゃれな「ミモザ」ほか、2枚目以降で美しい花が咲くけれど《安易に植えたら後悔するかもしれない花木》を紹介します!1/5
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ミモザは、ギンヨウアカシアやフサアカシアやなどの、マメ科アカシア属の総称です。春に咲くふわふわの黄色い花が魅力で、シルバーがかった細かい葉もおしゃれ。そのため花も葉も、リースやスワッグなどの材料として人気の花木です。
しかしミモザは成長がとても早い花木。小さな苗を購入しても、すぐに大きく育ちます。背が高くなるわりには根が浅く、枝がしなやかで風に揺れやすいため、強風で倒れがち。そのため、丈夫な支柱が必要です。
ミモザを庭に植える場合は、広い場所が必要です。また、毎年花後にバッサリと強めの剪定をすると、大きさを保ちやすくなります。
※参考価格:550~2000円前後(3~3.5号ポット苗)
1.2 ノウゼンカズラ[落葉つる性木本植物]
ラッパ型の鮮やかな花が目を引く「ノウゼンカズラ」2/5
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真夏に鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるノウゼンカズラは、昔から花木として親しまれてきました。猛暑でも元気に花を咲かせる姿は、思わず立ち止まって見入ってしまうほどです。
つる性の植物なので、アーチや外壁に這わせたらおしゃれかも?と考えがちですが、ノウゼンカズラはつるも根も生育旺盛。気根を出し、さまざまな場所に張り付いて登ります。一度張り付くと、はがしても気根は取れないため、汚れの原因に。繁殖力も強く、地下茎やこぼれ種からも広がるため、管理が難しい植物です。
ノウゼンカズラを植える際は、隣の家と距離を置き、這わせる場所を決めて育てましょう。根止め板で仕切った中に植えると、根が広がりすぎるのを防げます。毎年、葉が落ちてから剪定を行い、伸びすぎたつるや込み合っているつるを切り戻してください。
※参考価格:600~1300円前後(3.5~4号ポット苗)
2. 安易に植えてはいけない花木?害虫がつきすぎる庭木3選
2.1 サクラ(バラ科植物)[落葉高木]
日本の春の風物詩「サクラ」3/5
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品種が豊富で、日本の象徴でもあるサクラ。開花期が短く、満開の桜の下でお花見をするのが難しい年もありますよね。そんなとき、庭でお花見ができたらなと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、サクラやウメなどのバラ科は、害虫がとても付きやすい植物。新芽の時期から定期的に殺虫剤を散布しないと、あっという間に大量の毛虫に葉を食べられてしまいます。また、サクラは大きく育つ品種が多く、花びらや落ち葉の掃除も大変です。
サクラを庭に植えるなら、なるべくコンパクトな品種を選び、隣家から離れた広い場所に植えましょう。毎年落葉期には剪定も必要です。サクラに似た花が咲く「ハナカイドウ」はサクラと比較するとコンパクトで、害虫も少なめですよ。
※参考価格:550~2500円前後(3~3.5号ポット苗)
2.2 ツバキ・サザンカ(ツバキ科)[常緑中木]
冬の庭を華やかに彩ってくれる「ツバキ・サザンカ」4/5
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寒い冬に華やかな花を咲かせてくれるツバキやサザンカは、昔から庭木の定番。八重咲のかわいらしい花が咲く品種は、最近の洋風の家にも合わせやすく、生垣や仕立物として楽しまれています。
しかし、ツバキやサザンカなどのツバキ科の植物には、厄介な「チャドクガ」という毛虫が集団発生します。このチャドクガは卵~成虫までとても小さな毒針毛があり、風で飛ぶ毛でもかぶれてしまうため、注意が必要。定期的な殺虫剤散布が欠かせません。
ツバキやサザンカを植えたい場合は、隣家や歩道から離れた場所に植えましょう。念のため、殺虫剤散布や剪定・刈り込みはプロにお願いすると安心。寒冷地では今のところチャドクガの発生は少ないです。
※ツバキ参考価格:1000~1200円前後(3~3.5号ポット苗)
2.3 クチナシ[常緑低木]
甘い香りと純白の花が清楚な「クチナシ」5/5
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初夏に純白の花を咲かせるクチナシは、結婚式場で使われることもある、清楚な雰囲気の花木です。世界三大香木の一つで、甘い香りも魅力の一つ。とくにコクチナシは樹高が低いため、ローメンテナンスと思われがちです。
しかしクチナシは、いろいろな害虫がつきやすく、病気にもなりやすい花木。害虫以外にも、魅力的な甘い香りに誘われたアリがたくさん集まってきます。
クチナシのきれいな花を楽しむためには、バラ科やツバキ科の植物同様、定期的に殺虫剤や殺菌剤を散布しましょう。また、咲き終わった花をそのままにしておくと病気の原因になり、見た目も悪いため、こまめな花がら摘みも欠かせません。
※参考価格:550~1000円前後(3~3.5号ポット苗)
3. まとめにかえて
ローメンテなお庭を目指すなら、安易に植えてはいけない花木5選をご紹介しました。どれもメジャーで、見たことのある花木だったのではないでしょうか。
広い場所があり、こまめなお手入れができるのなら「植えてはいけない植物」は、ほとんどありません。しかし、忙しくて植物のお世話をする時間があまり取れない方や、小さなお庭でガーデニングを楽しみたい方は、あまり手がかからず、コンパクトに育つ植物を選ぶのがおすすめです。
ほぼほったらかしで育てられる多年草などと上手に組み合わせながら、素敵なお庭を作ってみてくださいね。
鈴森 真樹