1. 安易に植えてはいけない花木?大きくなりすぎる・広がりすぎる庭木2選
1.1 ミモザ[常緑中~高木]
ミモザは、ギンヨウアカシアやフサアカシアやなどの、マメ科アカシア属の総称です。春に咲くふわふわの黄色い花が魅力で、シルバーがかった細かい葉もおしゃれ。そのため花も葉も、リースやスワッグなどの材料として人気の花木です。
しかしミモザは成長がとても早い花木。小さな苗を購入しても、すぐに大きく育ちます。背が高くなるわりには根が浅く、枝がしなやかで風に揺れやすいため、強風で倒れがち。そのため、丈夫な支柱が必要です。
ミモザを庭に植える場合は、広い場所が必要です。また、毎年花後にバッサリと強めの剪定をすると、大きさを保ちやすくなります。
※参考価格:550~2000円前後(3~3.5号ポット苗)
1.2 ノウゼンカズラ[落葉つる性木本植物]
真夏に鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるノウゼンカズラは、昔から花木として親しまれてきました。猛暑でも元気に花を咲かせる姿は、思わず立ち止まって見入ってしまうほどです。
つる性の植物なので、アーチや外壁に這わせたらおしゃれかも?と考えがちですが、ノウゼンカズラはつるも根も生育旺盛。気根を出し、さまざまな場所に張り付いて登ります。一度張り付くと、はがしても気根は取れないため、汚れの原因に。繁殖力も強く、地下茎やこぼれ種からも広がるため、管理が難しい植物です。
ノウゼンカズラを植える際は、隣の家と距離を置き、這わせる場所を決めて育てましょう。根止め板で仕切った中に植えると、根が広がりすぎるのを防げます。毎年、葉が落ちてから剪定を行い、伸びすぎたつるや込み合っているつるを切り戻してください。
※参考価格:600~1300円前後(3.5~4号ポット苗)