2. 安易に植えてはいけない花木?害虫がつきすぎる庭木3選
2.1 サクラ(バラ科植物)[落葉高木]
品種が豊富で、日本の象徴でもあるサクラ。開花期が短く、満開の桜の下でお花見をするのが難しい年もありますよね。そんなとき、庭でお花見ができたらなと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、サクラやウメなどのバラ科は、害虫がとても付きやすい植物。新芽の時期から定期的に殺虫剤を散布しないと、あっという間に大量の毛虫に葉を食べられてしまいます。また、サクラは大きく育つ品種が多く、花びらや落ち葉の掃除も大変です。
サクラを庭に植えるなら、なるべくコンパクトな品種を選び、隣家から離れた広い場所に植えましょう。毎年落葉期には剪定も必要です。サクラに似た花が咲く「ハナカイドウ」はサクラと比較するとコンパクトで、害虫も少なめですよ。
※参考価格:550~2500円前後(3~3.5号ポット苗)
2.2 ツバキ・サザンカ(ツバキ科)[常緑中木]
寒い冬に華やかな花を咲かせてくれるツバキやサザンカは、昔から庭木の定番。八重咲のかわいらしい花が咲く品種は、最近の洋風の家にも合わせやすく、生垣や仕立物として楽しまれています。
しかし、ツバキやサザンカなどのツバキ科の植物には、厄介な「チャドクガ」という毛虫が集団発生します。このチャドクガは卵~成虫までとても小さな毒針毛があり、風で飛ぶ毛でもかぶれてしまうため、注意が必要。定期的な殺虫剤散布が欠かせません。
ツバキやサザンカを植えたい場合は、隣家や歩道から離れた場所に植えましょう。念のため、殺虫剤散布や剪定・刈り込みはプロにお願いすると安心。寒冷地では今のところチャドクガの発生は少ないです。
※ツバキ参考価格:1000~1200円前後(3~3.5号ポット苗)