高卒新卒者の就職内定状況が公表。高卒と大卒で退職金に違いはある？ 生涯賃金は6000万円以上の差が出る可能性も

2. 高卒と大卒では給料や退職金、生涯賃金はどのくらい違う？

一般的に、高卒よりも大卒のほうが給料や退職金を多くもらえる傾向にあります。

給料や退職金、生涯賃金の差を、平均値で比べてみましょう。

2.1 初任給の差は約5万円

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、高卒と大卒の初任給は以下のようになっています。

• 高卒：18万6800円
• 大卒：23万7300円

高卒と大卒では、初任給に約5万円の差が出ることになります。大企業を中心に大卒の初任給を大幅に上げる動きが見られ、それに伴い高卒の初任給も上昇傾向にあります。

2.2 平均年収の差は100万円以上

同じく厚生労働省の資料を見ると、高卒と大卒の平均年収は以下のようになっています。

＜高卒の平均年収＞

• 男性：367万3200円
• 女性：276万6000円
• 男女計：338万2800円

＜大卒の平均年収＞

• 男性：479万8800円
• 女性：359万400円
• 男女計：443万2800円

あくまでも全年齢を対象にした平均年収ですが、高卒と大卒では100万円以上の差があることがわかります。