2024年9月13日に、2025年3月における高校新卒者の就職内定状況(7月末時点)が公表されました。

求人数の増加に対して求職者数が減少しており、7月末時点ではバブル期を超える求人倍率を記録しています。

人手不足が深刻化しており、大卒に加えて高卒の採用に力を入れる企業も出てきている模様です。

今回は、高卒新卒者の求人・求職状況を紹介するとともに、高卒と大卒の賃金の違いについて解説します。

1. 高卒新卒者の求人・求職状況

厚生労働省は、2025年3月に高校を卒業する生徒について、ハローワーク求人における求人・求職状況を取りまとめています。

2024年7月末現在の求人・求職状況は以下の通りです。

  • 求人数:約46万5000人(前年同期比4.8%増)
  • 求職者数:約12万6000人(同0.1%減)
  • 求人倍率:3.70倍(同0.18ポイント上昇)

求人数の増加に対して求職者数が減少しており、求人倍率は3.70倍となっています。

企業の人手不足が深刻化する中、少子化などによって求職者の増加が見込めない状況にあり、採用難が続いています。

続いて、高卒と大卒の賃金の違いについて見ていきましょう。