2024年度の公的年金は前年度比2.7%の増額改定となっており、6月振込分より改定分が支給されています。しかし、厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、老齢年金による収入だけで生活できる高齢者世帯は41.7%と半数に満たないのが現状です。
老後の年金受給額は現役世代の働き方などにより個々で異なり、住民税が非課税になる人もいれば、月額30万円以上もの高額を受給する人も。
このような高額受給者は、現役時代にいくらの年収があったのでしょうか。
本記事では、老後生活を支える厚生年金と国民年金の受給額や、「月額30万円」を受給する人の現役時代の年収をご紹介していきます。
1. 日本の公的年金制度の仕組みを確認!「厚生年金と国民年金」とは?
まずは、公的年金制度の仕組みを押さえてから、年金受給額について確認していきましょう。
日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2つから構成されており、2階建ての構造になっています。
そのため、「国民年金のみ受給の人」と「国民年金と厚生年金の両方を受給する人」に分かれます。