3.3 課税所得の計算方法

  • 住民税課税所得=年収 - 所得控除 - 配偶者控除 - 扶養控除 - その他の所得控除・税額控除

今回は「年収 - 所得控除 - 配偶者控除 - 扶養控除 」の部分で試算してみます。たとえば、高齢者のいない世帯主、配偶者1人(収入なし)、子ども1人(16歳未満)の3人世帯のケースでは、上記の例で言うと課税所得が136万円で非課税となります。

  • 本人 + 同一生計配偶者 + 扶養親族1人:35万円 × 3人 + 10万円 + 21万円 = 136万円

※市区町村によって金額が変わることがあります。

ここでつぎの控除が発生するため、所得控除と年収の間には差が発生します。

  • 給与所得控除
  • 配偶者控除

なお、扶養控除は2024年現在16歳以上の子どもがいる世帯が対象なので、今回は控除されません。

配偶者控除はつぎの通りで、今回のケースでは33万円が控除されています。

【写真3枚中1枚目】配偶者控除額の一覧表。写真後半では住民税非課税世帯の年代別割合を紹介

配偶者控除額

出所:調布市「住民税の所得から差し引かれる金額(医療費控除・生命保険控除・配偶者控除・扶養控除など)」

所得控除は次のようなテーブルで行われます。

給与所得控除

給与所得控除

出所:国税庁「No.1410 給与所得控除」

目安となる年収については自治体によって異なるため、詳細はお住まいの自治体ホームページなどで確認しましょう。

次章では、住民税非課税世帯の割合を見ていきます。