先日、アメリカのアップル社が同社独自の生成AI機能を標準搭載した最新機種iPhone16を発表し、多くのメディアで取り上げられていました。
スマートフォンの歴史は2007年に初代iPhoneが発売されてから始まります。翌年の2008年には日本でも第2世代機であるスマートフォンiPhone 3Gが販売され、世に出てから15年以上が経過し、もはやスマートフォンは生活必需品の一つになっています。
Googleもスマートフォンを発表し、2000年代後半から2010年代初頭にかけて携帯電話からスマートフォンへの買い替えも進んでいきました。それに伴い、高校生、そして中学生の所有率も高まってきています。
NTTドコモ モバイル社会研究所の「モバイル社会白書2023」によると、自分専用のスマートフォンの所有率は中学2年生で8割を超えていることが分かりました。
また、小学生でも5年生で35%、6年生になると過半数を超える52%がスマートフォンを所有しており、自分のスマートフォンの持つ年齢の低年齢化が進んでいます。
子育て世代にとって、離れた場所でも子どもと連絡が取れるスマートフォンは便利なものですが、日常生活や学業に影響を及ぼす深刻な問題にも直面することがあります。
1. 【スマホ依存】なぜスマホに依存してしまうのか
スマートフォンは「フォン」という名前がついていますが、電話機能以外にも多様な事ができます。
無料のアプリゲーム、動画視聴、写真や動画撮影にSNSへの投稿と一昔前であれば一つずつ専用の機器を購入しないと楽しめないことが、たった1台で全て出来るという魔法の道具のようなものです。
子どもたちは自分専用のスマートフォンがあれば、ゲームや動画視聴、動画撮影や編集、SNS投稿を楽しみ、時間を費やすことができます。
とくに課金問題で悩む親も少なくない無料アプリゲームは新作ゲームが頻繁に登場し、芋ずる式にインストールしてしまう子もいます。
自分に甘くなく、誘惑を断ち切る子であれば使用時間をコントロールし、家庭のルールを破ることはしませんが、自分を律する子はそう多くはないです。
「モバイル社会白書2023」の世代別、男女別のスマートフォン使用時間の調査によると、男女ともに10代が一番使用時間が長く、男性では一日4時間以上が55.5%、女性は70.1%という結果になっています。
10代は社会人が少ないことも影響している数値ですが、毎日長時間使用する子が相当数いることが分かります。
「バレなければ少しくらいいいだろう」と思い、スマートフォンの使用時間が少しずつ長くなれば、やがて肌身離さず持ち歩き使用していないと落ち着かない状態にまでなってしまいます。