物価上昇が続いています。2024年に入り「定額減税」や「酷暑乗り切り緊急支援」などの国の各種施策も行われています。
物価高や人手不足を背景に、現役世代には賃上げが加速する流れも見られました。一方年金収入で暮らす高齢者に着目するとどうでしょう。
2024年度の公的年金額は前年度より引上げとなりましたが、物価上昇率には追い付いていないのが現状。実質目減りしていると考えてよいでしょう。
ファイナンシャルアドバイザーの筆者は、シニア世代のみなさんからもライフプランに関するご相談を受ける機会があります。その中で「食費や電気代、ガソリン代などの値上がりがダイレクトに家計に影響して不安が募る」「年金だけで今後生活していけるのかわからない」との声をいただくことも。
今回は、年金のしくみをおさらいした後、令和のシニア世代が「いま受け取っている」年金月額に関するデータを眺めていきます。現役世代のみなさんが、遠い将来の年金生活をイメージするヒントに繋がればと思います。