それでは、男女にとって、結婚するにあたり、相手の「経済力」はどの程度重要なのでしょうか。内閣府が発表した平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書によれば、結婚相手に求める条件として高い割合だった項目は以下の通り。
【男性が女性に求める条件】
1位:価値観が近いこと(72.2%)
2位:一緒にいて楽しいこと(67.8%)
3位:一緒にいて気を使わないこと(65.7%)
4位:容姿(35.3%)
同率4位:金銭感覚(35.3%)
【女性が男性に求める条件】
1位:一緒にいて楽しいこと(80.0%)
1位:気を使わないこと(80.0%)
3位:価値観が近いこと(78.5%)
4位:金銭感覚(57.4%)
5位:経済力(52.5%)
男女ともに、自分を高く大きく見せようと躍起になっていたバブル期から理想の男女像は移り変わり、肩肘はらずに一緒にいて楽しい「居心地の良さ」を求めている人が多いことがわかります。
ちなみに、男性が女性に求める条件として、「経済力」は7.5%で13位。女性の場合は、経済力より金銭感覚の合致を優先している割合が多いという結果に。
「この企業の人と結婚したら……」とあれこれ思いを巡らせてみるのは楽しいものですが、結局のところ、生活を共にするには、相性や居心地の良さがあってこそ。現実的な理想を掲げる男女は思いのほか、多いのかもしれません。
【参考】
第8回「この企業に勤める人と結婚したい」ランキング調査 – リスクモンスター株式会社
平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書 – 内閣府
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北川 和子