4.3 高年齢雇用継続給付金の申請手続き
高年齢雇用継続給付の申請は、勤務先の所在地を管轄しているハローワークにて手続きする必要があります。手続きを行う際は、以下の書類を忘れずに持参しましょう。なお、手続きの回数によって用意する書類が異なる点にも注意が必要です。
【初回に用意する書類】
- 雇用保険被保険者六十歳到達時等賃金証明書
- 高年齢雇用継続給付受給資格確認票・高年齢雇用継続給付支給申請書
- 賃金台帳・労働者名簿・出勤簿またはタイムカード等被保険者が雇用されていることの事実、賃金の支払状況および賃金の額を証明することのできる書類
- 被保険者の運転免許証など被保険者の年齢が確認できる官公署から発行・発給された身分証明書などの書類
【2回目以降に用意する書類】
- 高年齢雇用継続給付支給申請書
- 賃金台帳・出勤簿またはタイムカード
5. まとめにかえて
定年退職前に必要な手続きを済ませておくことで、健康保険の切り替えなどをスムーズに進められます。特に家族の被扶養者になる場合は、被保険者のサポートや被保険者の勤務先に相談する必要があるため、事前に話を通しておくのが大切です。
手続きが間に合わず、健康保険に加入していない状況で医療機関の治療や診察を受けると高額な医療費を請求されるケースがあるので注意しましょう。また、定年退職後も働く際は高年齢雇用継続給付金の受給も検討してみてください。
参考資料
- 厚生労働省「高年齢雇用継続給付の見直し」
- 全国健康保険協会「会社を退職するとき」
- 厚生労働省「国民健康保険の保険料・保険税について」
- 全国健康保険協会「退職後の健康保険のご案内」
- 全国健康保険協会「全国健康保険協会(協会けんぽ)の任意継続被保険者の方の保険料額」
- 国税庁「No.1180 扶養控除」
- 国税庁「No.1420 退職金を受け取ったとき(退職所得)」
- 国税庁「No.1500 雑所得」
- 国税庁「No.1600 公的年金等の課税関係」
- ハローワーク「雇用継続給付」
- 厚生労働省「Q&A~高年齢雇用継続給付~」
湯田 浩平