4. 「人生100年時代」丁寧な老後準備を

今回は、70歳代・二人以上世帯で「貯蓄3000万円以上を保有する世帯の割合」や、今のシニア世代が受け取る年金額のデータを眺めてきました。

「人生100年時代」と呼ばれる長寿時代に老後を過ごす私たちは、親や祖父母の世代よりも丁寧に老後準備を進めていく必要があるでしょう。

少子高齢化が進むこんにち、今の年金水準がこの先もずっと続くとは限りません。

筆者のもとにも、老後資金を準備をしたいという相談者が多くいます。

老後資金の準備という目的は同じだとしても、その方の状況に合った運用方法は異なります。

皆さんが資産運用でよくイメージされるNISAやiDeCoは、税制優遇を受けながら資産形成ができるメリットがある一方、運用はリスクも伴います。

他にも多くの運用方法があるので、まずはご自身にとってどんな選択肢があるのかを知った上で、それぞれのメリットとデメリットを理解し選択する必要があります。

資産運用は一気にお金を倍にするギャンブルのようなものではなく、時間をかけてコツコツ資産を築いていくものです。

運用期間が長ければ長いほど効果が出やすいものです。ぜひこの機会に一度、ご自身の資産運用や老後について考えてみましょう。

4.1 【ご参考】70歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 金融資産非保有:19.2%
  • 100万円未満:5.6%
  • 100~200万円未満:5.1%
  • 200~300万円未満:4.3%
  • 300~400万円未満:4.7%
  • 400~500万円未満:2.5%
  • 500~700万円未満:6.2%
  • 700~1000万円未満:5.8%
  • 1000~1500万円未満:10.2%
  • 1500~2000万円未満:6.6%
  • 2000~3000万円未満:7.4%
  • 3000万円以上:19.7%