1.1 「結婚したいと思わない」理由
「結婚したいと思わない」理由として最も多かったのは、43.6%で「一人で生活する方が自由で気楽だから」となりました。
上記の回答を男女別にみると、男性41.8%、女性45.7%となり、わずかに女性が男性を上回る結果となっています。
また、結婚したいと思わない理由として上位となった「経済的な不安があるから」という回答については、女性が4.9%に対して男性が18.7%と男女間で大きな格差が生じました。
上記から、男性の場合は結婚に対して「金銭面」が大きなハードルの一つになっていることがうかがえます。
では実際、日本の未婚割合はどのように変化しているのでしょうか。
次章にて、確認していきましょう。
2. 各年代において男女の未婚率は増加傾向に
厚生労働省の「令和5年版厚生労働白書」による年齢階級別の未婚割合では、男女ともに未婚割合が上昇傾向となっています。
1980年と比較すると、各年代において未婚割合が上昇していますが、特に20歳代後半から30歳代後半においては、20〜30%程度も未婚率が上昇しています。
これは、女性の社会進出や結婚以外の生きがいが増えたことから、若いうちに結婚をすると考える若年層が減少していることが要因の一つとしてあるのでしょう。