過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2023年9月12日) |
食料品などの値上げが続いており、家計への負担が増しています。
総務省が公表した2023年7月の消費者物価指数によると、生鮮食品を除く総合指数は前の年に比べ3.1%上昇しており、11か月連続の3%超えとなっています。
こうした物価高は、年金のみで暮らす高齢者には大きな打撃です。
そこで年金生活者の実情を知るために、70歳代のひとり世帯の貯蓄額、年金月額、生活費のデータをご紹介します。
加えて、これから老後を迎える人のために、今からできる老後対策もお伝えします。
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1. 70歳代「おひとりさま」の貯蓄額。平均と中央値はいくらか
70歳代ひとり世帯の貯蓄額を金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」からみてみましょう。
金融資産を保有していない人は28.3%と約3割を占め、割合が一番高くなっています。
次に多いのが3000万円以上ある人で16.1%となっています。
このように、両極端になっていることがグラフからわかります。
平均は1433万円ですが、一部の富裕層の高額な貯蓄額に引き上げられる傾向があるため、少ない順に並べた時にちょうど真ん中にくる中央値の方が実態に近いでしょう。
中央値は485万円となっています。
70歳代のひとり世帯の約半分は貯蓄額が500万円に満たないことがこの結果からわかります。