2. 預金口座が凍結すると入出金ができなくなる
預金者が死亡したことにより口座が凍結されると、入金や出金手続きが行えなくなります。
そのため、「遺族の当面の生活費を相続人の口座から支払いたい」、「親の預金を葬式代に充てたい」といったケースでは不便を感じてしまうかもしれません。
また、凍結後は引き落としもストップしてしまう点に注意が必要です。
自宅の公共料金など引き落としができないと困る口座振替については、事前に他の家族の口座へ変更しておくとよいでしょう。
3. 通常、預金口座が引き出せるのは相続手続きの完了後
被相続人の預金口座から引き出しができるようになるのは、金融機関で相続手続きが完了してからとなります。
相続手続きの流れは金融機関や取引の内容によって異なりますが、戸籍謄本や相続人の署名が必要となることが一般的です。
場合によっては被相続人が生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本が求められることもあり、書類を揃えるだけで数ヶ月間かかることも珍しくありません。
手続きは金融機関ごとに必要となりますので、取引している金融機関が多い場合はその分手続きの回数が増えることを留意しておきましょう。