5. 【まとめにかえて】年金を増やす方法

今回は、年金制度やシニア世帯の年代別の年金支給額について確認していきました。

将来もらえる年金額は、年収や働く期間などによって異なります。まずは、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」でご自身の年金見込み額を把握してみると良いでしょう。

年金だけでは老後足りないと感じられた方は、ご自身に合う形で年金をアップさせる工夫が必要でしょう。受給スタートを遅らせて年金額を上げる「繰下げ受給」については既に情報収集されている方もいるかもしれませんね。

国民年金であれば付加年金への加入も手軽に始めやすいでしょう。保険料納付済期間が「480カ月」に満たず満額を受け取れない人は、60歳以降の任意加入も一案。年金額を満額に近づけることができます。

さらに、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)などを活用して、私的年金を作っていく方法もあるでしょう。iDeCoは、自分で積み立てたお金を年金として受け取ることができる制度です。掛金が全額所得控除の対象になるため、節税効果も期待できます。

資産運用は、長期的にコツコツ積み立てることがポイントになるため、早いうちから始められると良いでしょう。ぜひこの機会に、将来の年金受給額を増やす方法を理解して、自身に適した方法を選択してみてはいかがでしょうか。