2024年6月に政府が発表した二段構えの物価高支援策の中には、この秋をメドに策定される年金生活者や低所得者へ追加給付金が含まれています。

公的年金の年金額は、物価や現役世代の賃金を考慮しながら年度ごと調整がおこなわれます。2024年度は物価上昇を踏まえ支給額が引き上げられていますが、実際の物価上昇スピードには追い付いていないのが現状です。

また、老後の年金は現役世代の給与とは異なり「2か月に1回」の支給サイクル。若い頃とはまた違う、家計管理のコツが必要になってくるでしょう。

そして意外に知られていないのが、老後の年金からも現役時代と同様に「天引きされるお金」があるという点。

本記事では、老後の年金に対する意識調査の結果を見たあと、年金から天引きされるお金や、今のシニア世代がどのくらい公的年金を受け取れているかなどを、厚生労働省の一次資料をもとに眺めていきます。