4. 社会保険に加入するメリットは?
社会保険適用拡大により「今後、私も社会保険料を納めなければならないかも」と不安に感じている人もいるでしょう。
たしかに、保険料を納めると、手取りの収入が現在よりも減ってしまうケースがあります。
しかし、社会保険料を納めると、将来的に受け取ることができる保障は大きくなるため、総合的に見るとメリットがあるとも言えるでしょう。
ここでは社会保険に加入するメリットを確認していきます。
4.1 社会保険加入のメリット
- もらえる年金額が増える
- 傷病手当金や出産手当金などの医療保険が充実する
社会保険料を納め、厚生年金に加入すると、将来もらうことができる年金額が大きく増える可能性があります。
また、傷病手当金や出産手当金を受け取ることができるようになります。
たしかに社会保険料の納付分はマイナスであっても、長い人生を考えると、総合的にはプラスになるかもしれません。
現在、社会保険料の壁を超えないように年収を調整して働いている方は、自分で保険料を納めると、どんなメリットがあるのかを確認しておくと良いでしょう。
特に、日本年金機構のホームページに掲載されているパンフレットが分かりやすいので、チェックしてみてください。
5. まとめ
パートやアルバイトで働いている短時間労働の方は、年収の壁を気にして調整している人が多いかもしれません。
今回の制度変更は、短時間労働者に大きな影響があります。
社会保険の範囲の拡大に関するニュースについては常にアンテナを張り、「知らなかった」「損をしてしまった」ということがないようにしましょう。
参考資料
下中英恵FP事務所 下中 英恵