5. 一部の富裕層に向けた「ウェルスマネジメントサービス」もある
銀行では富裕層や経営者向けの資産管理サービスとして「ウェルスマネジメント」を実施しているところもあります。
ウェルスマネジメントでは、銀行内の専門家チームが資産運用・資産、事業の承継・M&A・不動産の売買・有効活用・資産調達などのサービスを担当します。
単なる資産運用ではなく、生活設計や資産継承を見据えた「資産」の包括的なサポートが特徴です。
こうしたサービスを受けられるのは一部の富裕層に限られているケースが多く、ほとんどが事業オーナーなどの紹介や銀行側からの提案をもとに行われるものとなっています。
6. 資産を少しずつ増やしていこう
今回は、純金融資産額1億円以上の富裕層や銀行での特別優遇について解説しました。
銀行での特別優遇も気になりますが、まずは余裕資金を分散投資しながら資産を増やしていくことが大切です。
無理のない範囲で計画的な資産形成ができるように、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」
- 金融調査研究会「わが国銀行を取り巻く環境変化と収益源の多様化」
- 内閣府「日本の金融機関の現状と課題」
- 内閣府「投資信託・保険の窓口販売」
- 日本銀行「2023年度の銀行・信用金庫決算」
円城 美由紀