2. 富裕層は過去10年で増え続けている

2013年以降、富裕層・超富裕層の純金融資産保有総額と世帯数は増え続けています。

<2013年>

  • 超富裕層:73兆円/5万4000世帯
  • 富裕層:168兆円/95万3000世帯

<2015年>

  • 超富裕層:75兆円/7万3000世帯
  • 富裕層:197兆円/114万4000世帯

<2017年>

  • 超富裕層:84兆円/8万4000世帯
  • 富裕層:215兆円/118万3000世帯

<2019年>

  • 超富裕層:97兆円/8万7000世帯
  • 富裕層:236兆円/124万世帯

<2021年>

  • 超富裕層:105兆円/9万世帯
  • 富裕層:259兆円/139万5000世帯

富裕層が増えた要因は、株式などの資産価格上昇による影響が大きいと考えられています。

次に、銀行が想定する「大口顧客」について解説します。

3. 通帳残高いくらから「大口顧客」になれるのか

銀行で取り扱っている「大口定期預金」は1000万円以上の預け入れになっています。

ただし大口の定期預金をしていても大口顧客になれるとは限りません。

大口とする預け入れ基準は銀行の規模や支店の大きさによりさまざまです。1000万円以上、3000万円以上、1億円以上など、各銀行や支店によって基準が変わります。

では、大口顧客になった場合どのような特別待遇が受けられるのでしょうか。次章で例を挙げて解説します。